キミが一番

ハッピーオブザイヤー!

そしてPALETは永遠のアイドルになった~20171228 SHIBUYA O-WEST~

どこでこのことを書こうと色々考えたんですけど、私は「アイドル」という偶像的存在が大好きで今まで生きてきたので、やっぱりアイドルのことを話すならここだろう、とそう思ってここで今回書いてます。
いつもジャニーズJrの話しかしない私ですが今回はとある女の子たちのお話です。

 

身バレ覚悟で書いてますかなり赤裸々な内容になりますがご理解いただけますと幸いです。







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11月のある日、とあるアイドルの解散が決まった。
私から見ればあまりにも突拍子のないことだったし、ある人から見たらついに来たか、と何処か腹をくくったことだったのかもしれない。



私が応援していたアイドルは「PALET」といって、元々は「palet」という名前で5年半活動していた。
女性アイドルは短命だ。いまでこそAKB48乃木坂46などがアイドルの寿命を延ばしているけれどもあまりにも、短い。

 

ジャニーズのアイドルはどうだろう?
彼らは小学生のジャニーズJrでもアイドルだし、アラフィフと言われる年齢の方もアイドルだ。ジャニーズ事務所の庇護下に置かれている限り彼らは「アイドル」という一面を背負っている。
確かに俳優として活動している人も中には数多く存在するが結局のところほとんどの人が「アイドル」なのだ。


しかし女性アイドルの現実は厳しい。
少女から女性へと移り変わるころにはアイドルとしての適齢期が過ぎていて、いつの間にか「卒業」している。
普通の女の子に、学業優先、アイドルから女優へ、形は違えど「アイドル」を辞めてほかの存在へと形を変える。卒業という残酷なワードを突き付けて彼女たちは消えていくのだ。
そんな厳しい世界で、5年半という長い期間アイドルで居続けてくれた女の子たちがいた。
それが「palet」であり「PALET」だった。

 

 


解散が決まった時、なんで?という疑問符が浮かんだ。
今年新メンバーが3人も入ったのに、Rの法則にも出ているのに、最近CMにも出演し始めたのに、なんで、どうして。
でも、周りのファンの話を聞くと腑に落ちるところもあった。
なるほど、そういう、あー。腑には落ちるが納得はできない。
ここでその内容を言う気もないし、今後口にすることもないのでここは省略します。
結果的に「解散ライブ」となってしまった年末ライブのチケットを握り締めて私は12月28日、渋谷の地に降り立った。

 

 


ここで少し私の担当の女の子の話をさせてほしい。
私が応援していたのはPALET白担当「ゆいち」こと「藤本結衣」という女の子だ。

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誰よりも赤裸々に、誰よりも仮面を被った彼女は誰よりもアイドルで、誰よりも普通の女の子だった。
ゆいちは絶対に特別扱いしない子だった。
地下アイドルと言えば、釣ってなんぼ、落としてなんぼの世界で、自分に積ませて、積ませてそれで収益が成り立つ存在だった。
相手にとって疑似彼女を演じるアイドルも少なくない。
それなのにゆいちはずっと「アイドル」と「ファン」の距離を取り続けてきた。
一部の男性ファンにとってはつまらないだろう。なぜならゆいちは絶対に媚びない。彼女にもならない。自分の名前を呼ばない。「また来てくれたの?」「じゃあまたね!」はつらつと元気に言うが、確信を持てない。彼女は本当に自分のことを覚えてくれているのか、会場の隅にいた自分を見ていてくれたのか?
SNSだってそうだろう。ファンにリプも返さないし、ブログのコメントにも返事しない。読んだうえで「みんなこう言うけど、私はこうかな」と発言するのだ。
嘘でもいい、「○○くん今日も来てくれたの?ありがとう!」そう言ってほしい。
リプライを返して欲しい、お気に入り登録してほしい。
でもゆいちは絶対にそんなことしない。ゆいちは絶対にファンに媚びない存在なのだ。

 

その女の子はこの5年半、paletと共に成長してきた数少ない初期メンバーだった。多くのメンバーを見送り、迎え、そして見送った。
背中を預けた、とずっと言い続けた君島光輝さんの卒業公演では、珍しく大号泣していた。
ゆいちは決して強くない、人より強く見せるのが上手なだけのただの女の子だった。
卒業と新規加入を繰り返すメンバーに対して決して切り替えができたわけではない。切り替えれないまま、どこか自分の中で折り合いをつけて、ずっとアイドルとしていてくれた。
ゆいちは5年半、常にアイドルとして存在し続けたのだ。

 

ゆいちを好きになって4年。
多くはないがイベントやライブに参加した。
その度ゆいちは「久しぶり!」と笑って、「じゃあね!ありがとうね!」と見送ってくれた。
その度に私はゆいちを好きになった。
決して名前を呼ばず、それでも「あなたのこと知ってるよ」という態度で接してくれる彼女が大好きだった。
お金を払って夢を買いたい私にとってずっと偶像でいてくれる彼女は世界で一番アイドルだった。
そんな彼女が初めて名前を呼んでくれた。それがこの解散ライブだった。
名前を呼んでくれた時動揺した。「なんで?」となった。
嬉しかった、心の底から嬉しかった。ずっと応援していることが形になって証明された気がした。
だけどそれと同時に「最後なんだ」と実感した。
私がお金を払ってCDや写真を買って、彼女とお話したり、写真を撮ったりするのは今日が最後。明日からゆいちはゆいちじゃなくて藤本結衣になる。
そんな当たり前の事実を実感してしまった瞬間上手く笑えなくなった。
最後の写真なのに全然上手に笑えなくて、なのに写真を撮るときゆいちは最後までゆいちだった。

 

 


超満員の会場で、私たちは二階席で見ることにした。
本当に入りきれないくらい人がいて、2階ですら立ち見出てるし、解散ってすごいな。っていやだけどそういうところで実感した。

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*SE(LONG ver.)
*ラブファンファーレ
*Shake My Soul 2017
*キミノコト
MC〜自己紹介、感謝の気持ち〜

 

夏のラブソングなんだけど!
裏テーマは私たちPALETとペインターの関係性なので
『大好きが止まらないから』、
『これからの何十年後も』
というとっても可愛い歌詞、ラブソングと聞いても良し。私たちとペインターの距離として聞いてもよしでっす!!! (^.^)♡

(2017/06/11 18:30 一ノ瀬りとブログより)

 

 

りとちゃんがブログで言っていたように、「ラブファンファーレ」はどストレートなラブソングで。新体制になってから初めてできた曲だった。笑顔が溢れるスタートで、そのままコール曲の「Shake My Soul 2017」に入った。「Shake My Soul」と言えば、流田Projectが作詞作曲した曲で、全員の名前コール曲だった。ゆいちを知るきっかけになったのは、その流田Projectの流田豊さんと声優の柿原徹也がやっていたラジオにゆいちがいたから、なオタクなので、このShake My Soulは私にとって、あのラジオからの曲!みたいな感じですごく気に入ってた。普段の現場ではありえない名前コールなどもどれも大好きだった。ただ、ここで気付いてしまった。私が彼女達の名前を叫べるのは今日が最後ということに。ゆいちも、みゆきも、まゆちも、りとちゃんも、こはるも、ゆーたんも、はーちゃんも、ゆりなも。この名前を、心の底から叫ぶのは今日この場所が最後だった。それに気付いてしまった瞬間涙が溢れてきた。こんなに楽しいのに、今日が最後というのをコール中に気付いて、でも最後だからと必死に叫んだ。

 

「キミノコト」は単純に好き、振りも可愛い。アイドルって感じ!さっきの涙をぎりぎり引っ込めて「俺のことーー!」って叫んだ。

 

あたし 濃ゆい恋をしちゃったのかも

1度離れてはまた君に辿り着く視線
超えて 今宵 恋に気づいちゃったかも
誤魔化しても隠せない程好きなの
やっぱ君のこと


ガチ恋女だから寝ても覚めてもゆいちに何十回何百回とでも恋に落ちるよ!って思ってる時に聞くとスーパーウルトラテンション上がるのに、今日これを聞けるの最後かってなってもう感情が溢れ出して止まらなくなってるから、なんで私こんな幸せな歌で泣いてるんだろって頭がパンクしそうになりながら序盤が終了した。

 

 

 

*滲色ホライズン
*胸のボタン
*勝利のシール
*Fly Away
MC〜想い出話〜

 

 


おーれの!おれの!おまんじゅう!!って言ってるのかと思ったら、おーれの!おれの!ホライズンー!だったことを昨日知りました。(遅い)ホーライズーンー!はあのイントロのちょっとテクノっぽいのが好きだった。いわゆるちょっと懐かしい清純派アイドルソングメドレー。明るくてキラキラ、夏の炭酸飲料水みたいなメドレーでめっちゃ楽しかった。

 

 

 

*i miss you
*YUBIKIRI
*SNOW DISTANCE
*ありがとう
MC〜お話〜

 

 

 

いわやるエモいメドレー。あの曲来るな、って次の「Time to Change」に怯えながら聴くMCの恐怖はなんとも言えなかったな。

 

 

 

*Time to Change
*マイ・ファースト・ラヴァー
*All for One
MC〜煽り〜

 

 


まあ〜〜〜〜〜〜〜〜泣いた。みんな泣いた。一緒に行った友達もめっちゃ泣いた。背中さすられたけどどうにもならないくらい泣いた。「Time to Change」は私が人生で初めて行った定期公演で、中野とさきちゃんの卒業が決まったあの公演で歌った曲だから、なんか、この曲=死ぬみたいな。いや曲を作ってくださった方に申し訳ないんですけど。
そして響き渡る「マイ・ファースト・ラヴァー」。これ初見だったんですけど、きっっっっついすき!!!!!!!!!!!!キラキラのダンスと失恋ソングってこれオタクが好きなやつ!!!!好きなやつ!!!!!

 

熱い胸が張り裂けそうで
さよなら…涙のMy First Love
キミヘの想いが溢れていく
ふたり いつも一緒だったね
初めてキスをかわした日
嬉しくて街がきらめいてた
ひとり 別れ噛み締める この場所で

 

ずっと続くはずだった幸せが崩壊した悲しさをダイレクトな言葉を使わずにぶつけて来る…ゆいちと言う女の子に恋をして生きていたから担当アイドルに失恋ソングを歌われるのはしょ〜じき嬉しさと切なさが半々でした。

 

キスを重ねていくたびに
身も心も溶けていくように
いつかひとつになるって 夢見てた

 

ここの「夢見てた」で音上がるのが死ぬほど好きです。あとここでも泣ける。

「All for One」で一気に明るいテンションに持って行ったのはすごいなーと思う。気持ちが一気切り替わってた明るくて笑顔になれる「All for One」ってすごい曲だと思った。あとここまでのエモいしんどいメドレーでぐずぐずになったオタクのメンタルを一気に陽の方に持っていたからアイドルってすごい。

 

 

 

*LOVE n' ROLL!!
*ダイスキっ‼︎〜恋のSeason〜
*イチゴ気分
*Celebration ~トキメキ Good Time ~(LONG ver.)
*You are My Miracle
*Glory Days
Over The Rainbow

 

 

 

終幕に近づくにつれ気持ちもテンションも上がっていく。このままずっと続けばいい、ずっとずっと、PALETはずっと続いて行くんだとあの瞬間は思っていました。解散なんてない、2018年もこれからも、ずっとずっと。そんなことを夢見させてくれる後半戦。「LOVE n' ROLL!!」「ダイスキっ‼︎〜恋のSeason〜」「イチゴ気分」の3曲連続はすごくよかった。だって楽しいもん。嫌なことなんて何一つない、キラキラとした素敵なステージだった。
そして「Celebration ~トキメキ Good Time ~」ですよ。りとちゃんとゆいちによるガチ恋口上レッスンはめっちゃ笑いました。アイドルにガチ恋口上を教えられる現場は後先探してもここしかないと思います。言いたいことがあるんだよ!!
これだけ笑わせてくれたりとちゃんに大号泣させられるのが次の「You are My Miracle」。

 

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この曲はCメロ、

 

せつないような くすぐったいような
初めての気持ちをくれるの
たったひとつの宝物だよ
たったひとりに会えた この奇跡

 

この日1番名前を叫んだのは多分ここのりとちゃんコールでした。声を上げて泣く、とは言うけど、あんなにぐちゃぐちゃな顔で、大粒の涙を流しながら声を枯らして「りとちゃん」って叫んだのは自分でもびっくりしたし、何より、泣いてても声出せるんだって終わってからびっくりした。この日の瞬間最高降水量は多分この曲。
からの「Glory Days」はみんな好きな流れ過ぎて「あ〜」ってなった。バキバキに踊るまゆちとゆいちが最高にかっこよくて涙吹き飛びました。あと突き抜けるりとちゃんの歌声最高です。
Over The Rainbow」は個人的に思い出のある曲なのでめっちゃ泣きました。この曲初めて聞いたの、大阪のフリーライブだったな、とか、その時にりとちゃん可愛くてりとちゃん可愛い!ってずっと言ってたな、とか、ゆいちはやっぱり可愛くてゆいちだなとか。なんか色々思い出して涙が止まらないのに、最後ぐらい笑顔で送り出したいから、笑顔で、でも泣いて、脳内ジェットコースターみたいな感じでライブは終わりました。

 

 

 

〜アンコール〜
*私という色の花
MC〜ひと言〜
*Believe in Yourself !
MC〜写真撮影〜

 

 

 

MCがずるい。本当にずるかった。アイドルに憧れて、ずっと好きだった人のいるグループに入れると思って入ったらその人はもういないとか、アイドルに興味がなかったとか、自分なんかがアイドルでいいのか、とか様々な葛藤を抱えた、それこそ普通の女の子たちがPALETになって、アイドルになったMCはずるいと思った。

 

平口みゆきさん「食べてる時より、寝てる時より、遊びに行っている時よりも、PALETでいる時が一番幸せで楽しかったです」

 

このコメントは多分あの会場にいた全オタクが泣いたと思う。もちろん私も大号泣だった。

夢を見た女の子達が、その夢は決して甘くなくて、厳しくて、辛いもので、それでもずっと彼女たちはアイドルでい続けてくれた。私はその事実が嬉しかったし、それと同時に、「アイドル」でいることが彼女を苦しめてるのではと心配になる日もあった。アイドルという呪縛からの解放として、喜ぶべきなのか。ファンとしての在り方を考えた日もあった。でも私は自分勝手なオタクだから、ずっとアイドルでいてほしいと思っていた。ずっと、藤本結衣がPALETの白担当として歌って踊ってくれると信じていた。

 

ここでまた藤本結衣さんの話をするんですけど。
ゆいちは最後のMCで「沢山のファンの方が居てくれたから、私達はアイドルになれた。アイドルにしてもらえた。」と言った。ファンのみんなが応援してくれたから、愛を注いでくれたから、私たちはアイドルになれた。そう言ってもらえることでファン冥利が尽きるというか、信じて、応援し続けて良かった。ゆいちのファンでよかったと心の底から思えた。
そんな彼女が「解散」という結果を選んだのは、「間違いじゃない」と言った。

 

藤本結衣「来年からPALETというグループは形自体は無くなってしまうんですけど、よかったら皆さんの心の中で生き続けてくれて、来年からも愛を注いでくれたら、きっと「永遠のアイドル」になれるんじゃないかなと思います。私たちをアイドルにしてくれて、ありがとうございました。」

 

形としては「解散」になるが、彼女は「永遠のアイドル」と言った。この世知辛い世の中で彼女は永遠を信じた。

 

解散ライブの最後に歌った「Believe in Yourself !」はPALETのデビュー曲だった。新体制発表の時必ずこの曲を歌った、私たち自身信じて欲しかった、とゆいちが言った時、もうだめだった。

 

明けない夜など何処にもないのさ
ゴールが見えずにあきらめかけても
大丈夫! 負けないで! いつかたどり着くさ
いっしょに… Believe in Yourself!

 

大丈夫、負けないで。力強いコールと、彼女たちと笑顔と涙でライブは幕を閉じた。

 

永遠を信じたアイドルはファンの人に「負けないで」とコールしてと言った。ファンの言葉が私たちの力になると言った。

 

いつも彼女たちは口を揃えて、「みんなが元気をくれる」「力をもらってるのは私の方」「応援してくれてありがとう」と言う。でも、本当に力を貰ってるのは私たちだし、彼女達が希望の光だった。ゆいちが笑顔だから私も笑顔になるし、ゆいちが頑張るから私も頑張ろうと思えた。

 

先が見えない中、たった1つの小さな光を掴み取ろうと踠きながら藤本結衣は5年半、palet、そしてPALETとして生きていた。この5年半で彼女は数え切れないほどの勇気と希望をファンの人から貰ったのかもしれない。けれどもそれ以上に数え切れないほどのファンの人に勇気と希望を与え続けた。

 

ゆいちがアイドルになってくれたおかげで私はゆいちを知れた。

ゆいちがアイドルを続けてくれたおかげで私はゆいちを好きになった。

ゆいちが笑顔だから私は笑顔になれたし、元気を与えてくれたから、生きようと思えた。

 

アイドルは偶像的存在、とよく言うが、本当にそうだと思う。

私は無意識のうちに、彼女を希望の光として偶像崇拝して生きていた。偶像を失った今、死にたい、とまではないが、心の中がどこか満たされず年を越していた。

 

気持ちを整理するためにこのブログを書いた今も涙が止まらないし、心のどこかで辞めないで、と思っているのかもしれない。

 

それでも、ゆいちが、彼女が「愛を注いでくれたら永遠のアイドルになれる」と言った。私の中で彼女は永遠にアイドルで永遠に希望の光なのだ。

 

アイドルを辞めた今、ゆいちは、藤本結衣として生きている。芸能界は去っていなくて、舞台の仕事があるらしい。

気持ちに整理はつけきれていないけれど、藤本結衣さんを応援したいので見に行こうと思う。

 

 

 

4年間、短い間だったけど、paletそしてPALETのゆいちを応援できてよかった。私はこれからもPALETのことが大好きだから永遠に愛を注ぎ続けるだろう。そしてPALETが永遠のアイドルになればな、と思う。

 

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